このブログでは時々ゴミをリサイクルする事で新しいプロダクトを生み出す取り組みを紹介しているのですが、今回新たに注目されているブランドを発見したのでご紹介していければと思います。

元プロサーファーのケリー・スレーターさんという方が立ち上げた「Outerknow」というブランドです。

サーフィンを通して海に浮かぶプラスティックゴミや漁網を世界各地で目にし、サーファーのフィールドである海を美しい姿にする為に取り除いてゆくゴミを新たな形に生まれ変わらせ、さらに新たなゴミを生み出さない為の取り組みを行っています。
そもそもケリー・スレーターさんがどんな方なのかという点については、映像がすべてを物語っています。


プロサーファーだったケリー氏がこのプロジェクトを始めたのは2-3年前、考えていたアイディアを使って繊維会社と交渉し、28カ月を費やし海洋ゴミを再利用した繊維「Econyl」を開発する事に成功しました。

漁網とその他のゴミから摂取するナイロンを混ぜわせる事で出来ている「Econyl」はこれまでリサイクル出来る割合が限定的だった従来のリサイクル材料と違い、100%リサイクルする事が出来るので、本当の意味で新しいゴミを生み出すことはありません。

現在はメンズウェアのみとなっておりますが、ラインアップはアウターからスウェット、パンツまでトータルコーディネート出来るラインアップとなっており、シンプルで使いやすいデザインの製品が多数リリースされています。


そして、もし購入した製品を手放すタイミングが訪れた際は、ブランドに返送する事で100%リサイクルされ、新たな製品に生まれ変わり次のユーザーへと提供するというサイクルを構築されており、本当の意味で「モノを捨てさせない」為に注力しています。

adidas社をはじめ近年は「ゴミ→新たな製品」という新たなムーブメントが起こっていますが、その波にこのOuterknownも乗っていくかもしれません。
日本での取り扱いがあれば、ぜひ1製品トライしてみようと思っています。